善意でフィリピンに希望を与える
【フィリピン、マニラ】 12月半ばに「オペレーション・グッドウイル(親善作戦)2009」で第3 海兵遠征軍(IIIMEF)の海兵隊員たちがフィリピンのマニラやエンジェルス市の異なる場所でおもちゃや服、ベビー用品や必需品などを配った。
「オペレーション・グッドウイル2009」は、在沖海兵隊員らが比国軍と共に訓練演習に参加した際に、ここで出会った子供たちや家族に祝日気分をもたらそうと2003年に開始し、それ以来13万トンもの服やおもちゃが寄贈され、箱に詰められフィリピン全域の孤児院や病院に直接、または支援スタッフを通して配達されてきた。
今年はおもちゃや靴、ベビー用品に至る全ての物が入った530個の箱が米比の海兵隊員や海軍兵たちにより手渡された。
「オペレーション・グッドウイル2009」では、スモ-キー・マウンテン・パーマネント・ハウジング地区にあるサンディワン・ラーニングセンターを訪問し、米比の隊員たちは在沖海兵隊基地から送られた「おもちゃ」と書かれたダンボール箱を開け、サンタクロースに扮したジョセフ・ハギンズ先任上級曹長が施設内外の子供たちにおもちゃを手渡した。
同施設はスモーキー・マウンテンやその周辺の不法占拠地域に居るスカベンジャー(ゴミあさりをする)家族の緊急の教育的必要性を満たすために1990年代半ばに設立された。
今日、同施設では約600名の幼児の世話、非就学の若者や成人のグループ学習などを行っている。
比海兵隊鼓笛隊とIIIMEF音楽隊の5人の分遣がクリスマスの音楽を演奏するこの特別の日は、サンタクロースのワークショップへと変わった。
「実際、心理的な高揚に代価を払うことはできない」と施設長のベニグノ・P・ベルトラン神父は語り、「海兵隊員たちが子供たちのために収集して、箱詰めした作業は多くの労力であり、彼らに神の祝福があることでしょう」と話した。
海兵隊員たちが親善行為でここを訪問したのは今年が初めてのことではない。今年の9月、10月、11月にフィリピンで熱帯性低気圧ケッツアナや台風パルマ、オンドイが発生した際に、広範囲の被害と洪水を引き起こした。数日以内に第3海兵遠征旅団の海兵隊員と海軍兵が船でここに到着すると、人道的援助や台風後の復旧作業を行った。今日のイベントで、参列した海兵隊員についてクリスティー・A・ケニー米国大使が語った。
「彼らが再び戻ってくるのでワクワクしています。暴風時に支援を行う為に数ヶ月前に来てくれて、その後沖縄に戻って自分たちが目の当たりにした事を記憶に留めていたんですね。暴風で大変な一年でしたが、愛と哀れみで乗り越えることができました」とケニー米国大使は語った。
サンディワンのイベントに娘と一緒に参加していた親の1人、ロナリン・フローレスさんは、スモーキー・マウンテンでの生活は必ずしも幸福なものではないが、サンタクロースからクリスマス・プレゼントを受け取る子供たちを見ると報われると説明し、「子供たちは満面の笑みを浮かべていて、私の娘も大変興奮していた」とジェスチャーを使って子供たちの事を話した。またスモーキー・マウンテンの住民は、服や食べ物などの簡素な生活必需品さえもないことが多いので、プレゼントとしておもちゃやリネン製品、衛生用品が同地域に寄贈されるのは有難いと言及した。
「フィリピンはとても貧しい国で、スモーキー・マウンテンでは食べ物や服やおもちゃもなく、唯一あるのはクリスマスという名目だけ。裕福な家庭ではハムやスパゲティ、その他の物がクリスマスの食卓にあがるが、貧しい家庭では食卓には何も食べるものがないんです」と説明した。
ベルトラン神父が30年前にここで働き初めて以来、彼が「あばら家で人々が暮らすゴミ捨て場」と呼んでいる場所からぼろ家や場合によっては、アパートのような建物の部屋で暮らすような地域に変わっていくのを見てきた。ラーニング・センターにつながっている1つの浄水場からきれいな水が流れ、裸足やサンダルを履いている子供たちが通りや路地で遊ぶ。
これらの人たちにとっては非常に厳しい現実であり、一度も会ったことがない、または彼らの窮状を認識していないかもしれない人たちが自分たちの事を気に掛けてくれてると知ることで希望がわく。
「彼らは大変喜んでいて、毎日こういう日だったら良いなと願っている」と32度の午後の暑い熱帯湿度の中、野外に立っているブリギド・エンリケズ比海兵隊三等軍曹は話した。
そして多くの若く、誇り高い軍人のように国籍に関わらず、「私達は海兵隊員であり、どこにでも行くことが可能で、何でもできるんです」と告げた。
その発言の真相は、緑色の迷彩服を着用する比米軍人に向けられる全ての笑顔の男の子や女の子たちの興奮する叫び声や笑い声からはっきり分かる。
12月24日に「オペレーション・グッドウイル」は午前中はホーリー・トリニティー教育財団、午後は汚れの無いマリアの心養護施設での2つのイベントに参加するためにエンジェルス市に向かい、26名の海兵隊員と海軍兵は沖縄に帰国する前の25日の午前中にマリアの揺りかご孤児院で最終イベントに参加。
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