43年のベテランが最後にもう一度格納庫に向かう




【海兵隊普天間航空基地】 1964年に初めて導入されて以来、CH-46シーナイトヘリコプターは中型航空機の必要条件を満たした海兵隊の飛行軍備に不可欠な要素である。フロッグ(カエル)と呼ばれるCH-46は、そのヘリが導入されて以来、海兵隊の戦闘時そして平和時と、あらゆる時代に今日まで継続して役割を果たしてきた。

一説によると、そのニックネームが付けられた由来は、側面砲塔と着陸した(飛行機の)上昇姿勢が飛び跳ねようとしているカエルに似ているから。

何十年にも渡る信頼と海兵隊員への在任期間により、「フロッグ・フォーエバー」、「30年未満のヘリを信頼するな」などと言われるようになった。

9月21日、第3海兵遠征軍 (IIIMEF) 第1海兵航空団 (1st MAW) 第265海兵隊中型ヘリ中隊 (HMM-265) の海兵隊員たちが、フロッグの一機、「ナンバー5」の引退式を執り行った。

「このヘリがこれまでに行ったことがある全ての場所や搬送した全ての海兵隊員、目の当たりにした全ての戦闘について考えると、CH-46は退役すべきではないが、長い間仕えてきたので、休息の時なんだ」とHMM-265指揮官のデミエン・マーシュ中佐は説明した。1967年8月8日に、ナンバー5は海兵隊での任務を開始した。それ以来、約1万時間ほど飛行してきた。

43年と何千時間にも及ぶ飛行時間は機体に負担が掛かるが、HMM-265の海兵隊員たちは、ナンバー5が製造ラインから来たばかりのように操縦を続けてきた。

「これらの航空機が戻ってきた時に修理や修繕 をして飛ばすのは、何時間もデッキで過ごす海兵隊員たちの腕に掛かっている」とHMM-265航空機整備担当官のコリー・デクライ少佐は話し、「40年以 上経っても、HMM-265の海兵隊員たちが作業した後は新品のようだった」と語った。

ナンバー5がHMM-265の格納庫を最後にもう一度飛び越え、フライトラインへの着陸で引退式が始まった。そこから、ナンバー5は消防車が作った水のアーチの下を通り抜け、回転している回転翼に掛かった水がしぶきをあげ、至る方向に飛び散った。

普段、ヘリコプターは飛行訓練が終了すると、腐食を防ぐために機体を洗浄する。ナンバー5がずぶ濡れになったのは、これが最後のことだった。航空機が停止すると、これまでの43年間修理や整備を担当した数名の海兵隊員たちがナンバー5と一緒に写真撮影を行った。

「地上の海兵隊員たちにもたらして来たこの機体の誇り高い伝統と機能に基づき、私たちが愛し、これまでの40年間育んできた、このような装備をそんな風に引退させることは称賛に値するとデクライ少佐は語り、「ナンバー5は本当に家族みたいなもの」だと話した。

写真撮影の後、海兵隊員たちはナンバー5の機内に押し寄せ、航空機の床にあるハッチ、「ヘル・ホール」のカバーに油性ペンで記念に自分のサインや言葉を書き込んだ。

この航空機は、地上の海兵隊員に仕える職務のために迅速、安全、且効果的に応えてきたとマーシュ中佐は話し、「長い間、海兵隊員と海兵隊に仕えてきたので、引退する時は満足のいく式典を受けるに値する」と言い添えた。ナンバー5の現役生活は終わったが、今後も引き続き、在沖海兵隊員たちの心に刻まれていく。

「この航空機はピカピカに磨かれて(在沖海兵隊基地内に)展示される予定」だとマーシュ中佐は述べた。

43年の間、ナンバー5は多くの海兵隊員の年齢を上回り海兵隊に仕えてきた。HMM-265の海兵隊員たちが示した愛と敬意で、ナンバー5は誇り高く厳かに最後にもう一度格納庫へと向かって行った。

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